いら立つジョコビッチ、記者の質問攻めに「いつもそうだ」
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【11月14日 AFP】男子テニスのノバク・ジョコビッチ(Novak Djokovic、セルビア)は13日、この日開幕したATPワールドツアー・ファイナル(ATP World Tour Finals 2016)の初戦で、試合中にスタンドへボールを打ち込んだことが危険な事故につながりかねなかったと記者に追及され、怒りをあらわにした。
ドミニク・ティエム(Dominic Thiem、オーストリア)戦の第1セットを落としたジョコビッチは、怒りにまかせてボールをコートにたたきつけると、ボールは跳ねて観客のいるスタンドに飛び込んだ。ジョコビッチはスポーツマンらしからぬ行為としてアンパイアから警告を受けた。
その後ティエムから逆転勝利を収めたジョコビッチだったが、試合直後の会見でもいらいらした様子を見せた。
自身の振るまいが問題を招くことにつながる心配をしないのかと記者から問われたジョコビッチは、「あなたたち(記者)はとんでもないね。いつもそういったことを取り上げる。僕はコートでいら立ってるところを見せるただ一人の選手なのか?それが言いたいことなのか?」と憤慨した。
さらに、なぜ道具への八つ当たりを繰り返すようになったのかと質問攻めに遭ったジョコビッチは、弁解することもなかった。
「そういうことをやり続けているって?(失格)寸前だって?失格処分は受けていない」
「(重大な事態に)なったかもしれない。確かにそうだ。(試合会場の)O2アリーナ(O2 Arena)に雪が降ったかもしれない。でもそうはならなかった。僕にとって問題じゃない。これが初めてじゃない」
ここ数か月調子を落として世界ランク1位から転落したジョコビッチが、コートでいら立った反応を見せて窮地に立たされたのは今回が初めてではない。
今年6月の全仏オープンテニス(French Open 2016)準々決勝では、たたきつけようとしたラケットが手からすっぽ抜けて線審に当たりそうになり、あわや失格となるところだった。また5月のイタリア国際(Internazionali BNL d'Italia 2016)では、投げたラケットが観客席に飛び込みかけ、規則違反を取られている。(c)AFP