ECJ、ルービックキューブの形状を商標として認めず
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【11月12日 AFP】欧州司法裁判所(ECJ)は10日、立体型パズル「ルービックキューブ(Rubik's Cube)」の製造メーカーが保有していたルービックキューブの形状に関する商標権を無効とする判断を下した。
ルービックキューブは1999年以降、英国のメーカー「セブン・タウンズ(Seven Towns)」が出願した商標登録によって、欧州連合(EU)商標の保護対象となっていた。しかし、ECJはドイツの玩具メーカー「シンバトイズ(Simba Toys)」の訴えを認め、ルービックキューブの形状に関する商標を無効とした。
ECJは、論点とすべきはルービックキューブの形状ではなく、回転する機能をもたせるという技術的な工夫が取り入れられた内部の仕組みだとし、これには特許権を付与し得るが、商標権で保護されるものではないと判断した。
ハンガリー人建築家ルビク・エルノー(Rubik Erno)が考案したルービックキューブは、1980年に世界各地で生産が開始された。
ECJによる今回の判断は、2014年にルービックキューブの商標権に関するシンバトイズの訴えを退けた下級審の判断を事実上覆すものとなった。(c)AFP