【11月12日 AFP】米著名投資家で富豪のウォーレン・バフェット(Warren Buffett)氏は11日、米CNNテレビに出演し、激しい大統領選の後も米国は前進するだろうし、頼まれればドナルド・トランプ(Donald Trump)次期米大統領に喜んでアドバイスすると述べた。

 トランプ氏の対立候補ヒラリー・クリントン(Hillary Clinton)氏を熱心に支持していたバフェット氏だが「大統領が誰であろうと何らかの助けを求められれば、私は手を貸すつもりだ。それが市民であることの一部だ」と語った。さらに米国について「100%」の自信があると述べ、米国は最終的に激烈な大統領選を乗り越えることができると語った。

 またバフェット氏は、トランプ氏が選挙戦中に物議を醸した数々の公約を推し進めるとの見方に疑念を呈した。メキシコや中国からの輸入品に35%の関税を課すという公約については「とてもひどいアイデアだが、景気後退要因になると言うつもりはない」と述べ「報復的な貿易措置を取ると、相手側も同様の措置を取るものだ」と忠告した。

 バフェット氏はトランプ氏が約束する年間成長率4%は「非現実的」だと評し「可能性としてはあっても、数字があまりに法外だ」と語り、より実現可能な目標は年間成長率2%だと述べた。(c)AFP