【11月12日 AFP】米国の次期大統領に選出されたドナルド・トランプ(Donald Trump)氏は11日、閣僚を選定するための政権移行チームを刷新し、責任者として次期副大統領のマイク・ペンス(Mike Pence)氏を任命、その他のメンバーとして共和党関係者や実子3人を含む身内4人を選定したことを明らかにした。

 不動産王から世界のリーダーとなったトランプ氏は11日、米マンハッタン(Manhattan)に所有するトランプタワー(Trump Tower)の豪華な住まいで過ごした。トランプ氏を勝利に導いた側近らが今後の方針策定に向けて歩を進める中、トランプ氏は政権移行を進める責任者にペンス氏を任命したことを発表した。

 さらに政権移行チームには、トランプ氏の実子のイヴァンカ(Ivanka Trump)さん、ドナルド・トランプ・ジュニア(Donald Trump Jr)氏、エリック(Eric Trump)氏、さらにイヴァンカさんの夫で不動産事業を手掛けるジャレッド・クシュナー(Jared Kushner)氏も加わる。

 トランプ氏は以前から、自分が大統領選に勝利した場合、職権との利害関係が衝突しないようブラインドトラスト(白紙委任信託)方式を採用し、自身の莫大な資産をイヴァンカさんら実子3人が運営する受託機関に委託すると述べていたことから、今回の人選は批判を集めそうだ。

 一方でトランプ氏は、選挙期間中には矛先を向けていた共和党内の上層部からも人材を登用し、共和党全国委員会(Republican National Committee)のラインス・プリーバス(Reince Priebus)委員長などもチームメンバーに加えている。(c)AFP/Michael Mathes