【11月12日 AFP】2018年サッカーW杯ロシア大会(2018 World Cup)欧州予選は11日、各地で行われ、グループAのフランスは、ポール・ポグバ(Paul Pogba)とディミトリ・パイェ(Dimitri Payet)の得点でスウェーデンに2-1で勝利し、約1年前にパリ(Paris)で起きた同時攻撃の犠牲者に白星をささげた。

 スタッド・ド・フランス(Stade de France)で行われたグループ上位2チームの試合は、後半9分にエミル・フォースベリ(Emil Forsberg)が直接フリーキックを決めてスウェーデンが先制したものの、同13分にポグバのヘディングで追いついたフランスは、相手GKのミスからパイェが決勝点を奪い、勝ち点3差の首位に立った。

「決定的ではないが、間違いなく重要な勝利だ」とコメントしたフランスのディディエ・デシャン(Didier Deschamps)監督は、「難しい試合だったが、結果が何より大切だ。スウェーデンはわれわれを苦しめた」と評価した。

 試合前にはフランスの首都とスタッド・ド・フランスを襲った1年前の同時攻撃の被害者に対し、黙とうが捧げられている。 フランスは2015年11月13日にドイツと親善試合を行なっていたが、スタジアムの外では自爆攻撃が発生。この攻撃で63歳のマヌエル・ディアス(Manuel Dias)さんをはじめとする約130人が亡くなり、大勢のけが人が出た。

 フランスはこの日の試合で、イングランド・プレミアリーグのアーセナル(Arsenal)に所属するオリヴィエ・ジルー(Olivier Giroud)をはじめ、約1年前のドイツ戦に出場した多くの選手がピッチに立っている。

 11日は1918年に第1次世界大戦の休戦協定が結ばれた休戦記念日で、フランスのフランソワ・オランド(Francois Hollande)大統領もスタジアムに足を運び、犠牲者に哀悼の意を示した。(c)AFP/Andy SCOTT