【11月12日 AFP】米俳優ロバート・デ・ニーロ(Robert De Niro)さんの曽祖父母の故郷であるイタリア南部の町が、デ・ニーロさんに対して「保護」を申し出ている。デ・ニーロさんは米大統領選で共和党候補のドナルド・トランプ(Donald Trump)氏が勝利すれば、自身のルーツがあるこの町に帰ると皮肉交じりにコメントしていた。

 イタリア南部の町フェッラッツァーノ(Ferrazzano)のアントニオ・チェリオ (Antonio Cerio)町長は、デ・ニーロ氏がトランプ氏勝利に失望してこの町に逃げて来たいのならば喜んで歓迎すると述べた。デ・ニーロさんの曽祖父母は1890年にこの町から移住した。

 映画『タクシードライバー(Taxi Driver)』『レイジング・ブル(Raging Bull)』などで知られるデ・ニーロさんは9日、ジミー・キンメル(Jimmy Kimmel)氏が司会者を務める米ABCのトーク番組で、家族のイタリア系のルーツはフェッラッツァーノにあり、自身はイタリア国籍も持っていることを明らかにしていた。

 デ・ニーロさんはトランプ氏の勝利が確定した後、「そこに移住しなきゃならなくなるかも」と笑みを浮かべて語っていた。

 チェリオ町長は「もちろん光栄なことですし、喜ばしいことです」として、人口3000人の町に注目が集まったことに喜びを表した。(c)AFP