全米各地で「反トランプ」デモ続く 学生ら授業ボイコット
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【11月11日 AFP】米国の次期大統領にドナルド・トランプ(Donald Trump)氏が選出されたことに反発するデモは全米の数都市で10日も行われた。参加者の多くは大学生や高校生で、授業を無断欠席して抗議の声を上げた。
西海岸カリフォルニア(California)州のサンフランシスコ(San Francisco)では、高校生を中心とした約1000人が「私たちの大統領じゃない!」などと叫びながら市庁舎に向かって金融街を行進。交通を妨げた。
デモに参加したパメラ・カンポスさん(18)は地元紙に「ドナルド・トランプは差別主義者そのものよ。全ての移民とイスラム教徒を攻撃している。きのう、私のクラスメートはみんな泣いていた」と語った。
ロサンゼルス(Los Angeles)にあるカリフォルニア大学ロサンゼルス校(UCLA)でも、学生数百人が「トランプを放り出せ(Dump Trump)」「愛は憎しみに勝つ(Love Trumps Hate)」などと書いたプラカードを掲げてキャンパス内を練り歩いた。
参加者の一人、デイジー・リベラさん(24)はAFPに「最初は私も選挙結果を受け入れた。でも、きのうヒラリー(・クリントン、Hillary Clinton)の敗北演説を聞いていたら涙が止まらなくなってしまった」と述べ、「私たちの次期大統領が、あの差別主義者で外国人嫌いで女性蔑視者だなんて、とても信じられない」と嘆いた。
東海岸のニューヨーク(New York)でも、反トランプの市民ら約200人がマンハッタン(Manhattan)のワシントンスクエア・パーク(Washington Square Park)に集結。このほか南部のテキサス(Texas)州などでも学生が抗議デモを行ったと伝えられている。(c)AFP