トランプ氏勝利に失望するレブロン、少数派と女性に「信念を失うな」
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【11月10日 AFP】米プロバスケットボール(NBA)のスーパースターで、クリーブランド・キャバリアーズ(Cleveland Cavaliers)に所属するレブロン・ジェームズ(LeBron James)は9日、米大統領選で共和党候補のドナルド・トランプ(Donald Trump)氏が大番狂わせの当選を果たしたことを受け、マイノリティー(少数派)と女性に対し、写真動画共有サイトのインスタグラム(Instagram)を通じて「これで終わりじゃない」と呼びかけた。
昨季のNBAファイナルでキャバリアーズにタイトルをもたらしたジェームズは、黒人初の米大統領であるバラク・オバマ(Barack Obama)大統領の政策を引き継ぐにふさわしい人物として、民主党候補のヒラリー・クリントン(Hillary Clinton)氏を支持していた。
ジェームズは6日、チームメートのJ・R・スミス(J.R. Smith)とともに選挙戦のカギを握るオハイオ(Ohio)州でクリントン氏の応援演説に登壇したが、同州ではトランプ氏が勝利を収めた。
選挙戦では不法移民の国外退去やイスラム教徒の入国禁止を公約に掲げ、女性に対する侮辱発言の動画が流出したトランプ氏が、今回の選挙で勝利するという結果になり、明らかに失望しているジェームズは、「親御さんや指導者たちは、子どもたちにまだ世界をより良く変えられることを伝えてほしい! 少しの信念も失うな! 子どもたちは未来であり、僕らははこれまで以上に強くならなければならない。マイノリティーと女性の皆さんは、どうかこれで終わりじゃないことを分かっていてくれ。これは必ず打ち負かせる厳しい試練にすぎない」と訴えた。
昨季王者のキャバリアーズは、ワシントン・ウィザーズ(Washington Wizards)戦が行われる10日に合わせて、首都ワシントン(Washington D.C.)のホワイトハウス(White House)へ赴き、オバマ大統領を表敬訪問することになっている。
オバマ大統領はこの日、10日にトランプ氏を招き、政権移譲に向けて会談を行うと発表した。(c)AFP