【11月9日 AFP】米大統領選に勝利したドナルド・トランプ(Donald Trump)氏の国外の支持者としては最も熱心な集団の一つだったインドのヒンズー教極右グループが9日、同国の首都ニューデリー(New Delhi)で祝典を開始した。

 インドの超国家主義団体「ヒンズー・セナ(Hindu Sena)」のビシュヌ・グプタ(Vishnu Gupta)代表は、同氏の勝利宣言よりも前に、トランプ氏の支持者たちがすでに路上に繰り出して伝統的な太鼓を鳴らして祝っていたと語った。同団体はお祝い用の菓子を配る予定だという。

 多数派のヒンズー教徒と少数派のイスラム教徒との間で緊張関係が続くインドでは、トランプ氏の反イスラム発言が一部地域で支持されてきた。

 トランプ氏はイスラム教徒の米国への入国禁止を呼び掛けたが、グプタ代表によるとこのメッセージは広く反響を呼んだという。

「われわれは5日前に、トランプ氏の勝利を予測していた。トランプ氏と同氏の考えに対しては大きな支持があり、それをわれわれは目にすることができた」とグプタ代表はAFPに語った。

「これからは、テロリストたちが世界のいたるところで追い立てられる。たとえ洞窟に潜伏しても。これからは神のみがパキスタンを助けることができる。インドはこれから、テロリストに対する取り組みで米国の支援を受けられる。われわれはこの点において一致団結する」

「ドナルド・トランプ氏は、これまで米国の大統領が誰一人できなかったことを達成する。われわれは喜んでいる。すべてのテロリストたちは今、逃走して潜伏しているはずだ」

 グプタ氏の団体は5月、まだトランプ氏が大統領の椅子に程遠いと思われていたころ、ニューデリーでトランプ氏のために特別な祈りの集会を開き、「人類の救い手および戦士」だと同氏を称賛していた。(c)AFP