【11月9日 AFP】米大統領選で共和党候補のドナルド・トランプ(Donald Trump)氏の優勢が伝えられる中、9日の世界の株式市場は急落し、ドルが対円、対ユーロで大幅に下落した。

 外国為替市場でメキシコペソが史上最安値を更新する一方で、金などの安全資産は高値をつけた。また、東京、中国・上海(Shanghai)、豪シドニー(Sydney)、韓国ソウル(Seoul)、シンガポール、台湾・台北(Taipei)、インドネシア・ジャカルタ(Jakarta)、フィリピン・マニラ(Manila)、タイ・バンコク(Bangkok)などの株式市場では軒並み下落している。

 米大統領選の激戦州、オハイオ(Ohio)、ノースカロライナ(North Carolina)、フロリダ(Florida)をトランプ氏が立て続けに制することが分かり、民主党候補のヒラリー・クリントン(Hillary Clinton)前国務長官の勝利を見込んでいた金融市場の希望は打ち消された。

 米経済を危険にさらす可能性があると懸念される政策を掲げるトランプ氏よりは安全だと、多くの投資家からみられていたヒラリー氏だが、ここまでの展開に市場は混乱に陥っている。(c)AFP/Danny McCord