好調ブラジル、宿敵との大一番で王国復活を印象づけられるか
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【11月10日 AFP】10日に行われるW杯ロシア大会(2018 World Cup)南米予選では、復調傾向にある首位ブラジルがアルゼンチンと対戦する。大一番の舞台は、ブラジル代表が母国開催のW杯(2014 World Cup)で史上最大の屈辱を味わったベロオリゾンテ(Belo Horizonte)のミネイロン(Estadio Mineirao)だ。
このスタジアムで行われたW杯準決勝で、ドイツに1-7の大敗を喫したブラジルは、熱狂的なサッカー好きの国民を絶望の淵にたたき落とし、心に深い傷を負わせた。しかし、アルゼンチンとの通算107回目となる対戦を控え、ブラジルは復活の道のりを着実に歩んでいるようにみえる。
今夏のコパ・アメリカ・センテナリオ(Copa America Centenario USA 2016)で、ブラジルは1987年大会以来、約30年ぶりにグループリーグで敗退するという悲惨な結果に終わり、チームを率いていたドゥンガ(Dunga)監督も解任された。
ところが、ドゥンガ監督の後任としてカンピオナート・ブラジレイロ(ブラジル全国選手権)1部のコリンチャンス(Corinthians)などで成功を収めたチッチ(Adenor Leonardo Bacchi aka Tite)氏が就任すると、代表はセレソンの「ホゴ・ボニート(美しいサッカー)」が戻ってきたと評されるほどの快進撃をみせている。
チッチ監督の初陣となったエクアドル戦では、史上初めて同国とのアウェーゲームに3-0で快勝。続くコロンビアとの因縁対決も2-1で制すと、続けてボリビアを5-0で一蹴した。さらに10月のベネズエラ戦で予選4連勝を飾り、勝ち点を21に伸ばしたブラジルはついにグループ首位に浮上した。
アルゼンチンとの南米伝統の一戦に向けて、チッチ監督は「言葉では表せないよ。私はブラジルの監督なら誰もが夢見るような状況にいる。だけど、歴史はあまり考えないようにしている。とにかく戦術に集中している」とコメントしている。