新王者マレーは錦織、ワウリンカらと同組 ATPファイナル
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【11月8日 AFP】男子テニス、ATPワールドツアー・ファイナル(ATP World Tour Finals 2016)の組み合わせ抽選会が7日に行われ、同大会初制覇を狙う新王者のアンディ・マレー(Andy Murray、英国)はスタン・ワウリンカ(Stan Wawrinka、スイス)、錦織圭(Kei Nishikori)、マリン・チリッチ(Marin Cilic、クロアチア)と同組になった。
29歳のマレーは先日、パリ・マスターズ(BNP Paribas Masters 2016)で決勝に進出し、122週間にわたって頂点に君臨してきたノバク・ジョコビッチ(Novak Djokovic、セルビア)から王座を奪った。
マレーが世界1位としての立場を維持するためには、ジョコビッチが現在4連覇を果たしている最終戦で同選手と同等の成績もしくはそれ以上の結果を残す必要があるが、行く手にはタフな相手との対決が待ち受けている。
錦織と今季3回顔を合わせたマレーは、国別対抗戦デビスカップ(Davis Cup 2016)とリオデジャネイロ五輪では勝利したが、全米オープンテニス(US Open Tennis Championships 2016)準々決勝では敗北を喫した。また、世界ランク3位のワウリンカとは、今季唯一の対戦となった全仏オープン(French Open 2016)準決勝では勝ち星を挙げたものの、最近4戦では3度敗れている。
さらに元全米覇者のチリッチに対しては、6月に行われたエイゴン選手権(AEGON Championships 2016)準決勝で破ったが、直近8月のウェスタン&サザンオープン(Western and Southern Open 2016)決勝では苦杯をなめている。
今シーズン、ウィンブルドン選手権(The Championships Wimbledon 2016)で同大会通算2回目の優勝、リオ五輪で自身2個目の金メダルを獲得したマレーは、最終戦のトロフィーを掲げ、夢のような一年を締めくくりたい。
14日に行われるツアー・ファイナル初戦でチリッチとの顔合わせが決まったマレーは、「昨日(パリ・マスターズ優勝)は素晴らしい一日だった。今日は家族と家でゆっくり過ごし、ごく普通の日を送っている。ひとたびコートに立てば、ランキングのことは考えないものだ。世界のトップ8を相手にするのだから。O2アリーナ(O2 Arena)でプレーするのが楽しみだ」と語った。
「今は数日間休息を取って、10日からボールをまた打ち始めるつもりだ。何日か休みが必要なんだ。すべての選手にとって、もうひと踏ん張りとなる。ここまで皆、たくさんプレーをしてきたけど、全員が良いプレーをできればいいと思う」
もう一方のグループに入ったジョコビッチは、ミロス・ラオニッチ(Milos Raonic、カナダ)、ガエル・モンフィス(Gael Monfils、フランス)、ドミニク・ティエム(Dominic Thiem、オーストリア)と激突する。
今年の前半戦は、全豪オープンテニス(Australian Open Tennis Tournament 2016)と全仏オープンを制覇するなど圧倒的な強さを誇ったジョコビッチは、13日に行われる新星ティエムとの対戦で同大会の幕を開ける。
予選ラウンドの組み合わせは以下の通り。
ジョン・マッケンロー(John McEnroe)グループ:アンディ・マレー、スタン・ワウリンカ、錦織圭、マリン・チリッチ
イワン・レンドル(Ivan Lendl)グループ:ノバク・ジョコビッチ、ミロス・ラオニッチ、ガエル・モンフィス、ドミニク・ティエム
(c)AFP