【11月8日 AFP】スイスのジュネーブ(Geneva)の空港で飛行機に乗り遅れたくない一心でうその爆弾通報をして騒ぎを引き起こしたインド人の男(39)に対し、禁錮6月が言い渡されたうえ、警察から無駄足を踏ませた賠償として5万スイスフラン(約540万円)の支払いも命じられたことが分かった。現地メディアが7日報じた。

 スイス日刊紙ルマタン(Le Matin)によると、男は先月、コアントラン(Cointrin)国際空港で働く航空会社の職員に対し、乗り遅れそうになっていた飛行機に爆弾が仕掛けられていると伝えた。男は同空港で逮捕された。

 報道によると、ロシアのモスクワ(Moscow)行きだった同機と、インドへの乗り継ぎ機に乗り遅れまいと、アエロフロート(Aeroflot)の職員に爆弾通報を行ったとされる。

 男はスイスのモントルー(Montreux)在住とされ、氏名は公表されていない。

 ジュネーブ警察が虚偽の爆弾通報に対して巨額の罰金の支払い命令を出したのは今回が初めてではない。9月には、夫の愛人に対する報復をもくろみ、7月にコアントラン空港に対してうその爆弾通報を行ったフランス人の女に対し、今回の額よりもさらに多い9万スイスフラン(約960万円)の罰金の支払いを命じている。(c)AFP