マクドナルド、出店拒否の伊フィレンツェに21億円賠償請求
このニュースをシェア
【11月8日 AFP】米ファストフード大手マクドナルド(McDonald's)は、イタリア・フィレンツェ(Florence)の歴史地区への出店申請が却下されたことを受けて、同市に対し21億円規模の損害賠償を求める訴訟を起こした。
マクドナルドは7日、AFPに対し、欧州で最も人気を集める観光名所の一つであるドゥオーモ広場(Piazza del Duomo)への出店申請を同市に却下されたとして、1780万ユーロ(約21億円)の損害賠償を求める裁判を起こしたことを明らかにした。
中道左派のダリオ・ナルデッラ(Dario Nardella)市長は、マクドナルドの申請を今年6月に却下。翌7月、同市の旧市街保全専門委員会も、ナルデッラ市長の判断を支持した。
ナルデッラ市長は市議会に対し、「マクドナルドには申請を提出する権利がある。法律で認められているからだ。だがわれわれにも、それを拒否する権利がある」と言明。同域にある「伝統的な事業」を支援したい考えがあると述べている。
現地メディアの報道によると、マクドナルドは自治体の規制に従いビジネスモデルを大きく変革させると約束していたにもかかわらず申請が却下されたことから、特に反発を強めている。
同社に対しては最近、バチカン市国への出店計画をめぐる怒りの声も上がっている。(c)AFP