仏パリのエロスの博物館が閉館、収蔵品競売で5800万円売り上げ
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【11月7日 AFP】フランス唯一の性愛に関する博物館「パリ・エロティシズム博物館(Paris Museum of Eroticism)」が閉館することになり、6日、収蔵品の競売が行われた。競売会場には500人以上が集まり、インターネット経由でもほぼ同数が参加。落札総額は当初予想の約3倍に上る50万ユーロ(約5800万円)近くに上った。
仏競売会社「コルネット・ド・サン・シール(Cornette de Saint Cyr)」主催のオークションでは、男性器が立ち並ぶ「森」や、女性器をモチーフとした南米のオブジェ、男性器を模したタイの喫煙具、インドの密教寺院伝来というヒンズー教のビシュヌ(Vishnu)神を彫った18世紀の大理石板など、約2000点が競売にかけられた。
目玉の一つは、ロボットとセックスする女性をかたどったスチール製の現代彫刻で、予想落札価格の7000~8000ユーロ(約81万~92万円)を大きく上回る3万8000ユーロ(約440万円)で落札された。
シュルレアリスムの巨匠サルバドール・ダリ(Salvador Dali)の絵画「自分自身の純潔に獣姦される若い処女(Young Virgin Auto-Sodomized by the Horns of Her Own Chastity)」のレリーフ版も、予想額の2000~3000ユーロ(約23万~35万円)を大幅に超え、2万608ユーロ(約240万円)の高値が付いた。
世界的に有名な絵画「モナリザ(Mona Lisa)」がトップレス姿で描かれた作品も、1万3000ユーロ(約150万円)以上の高額で落札された。
パリ・エロティシズム博物館は18年前、男性2人によって創設された民間の博物館だが、入居する建物の所有者が契約を更新せず、移転場所も見つからなかったため閉館が決まった。(c)AFP