英刑務所で受刑者200人が暴動、約6時間後に収束
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【11月7日 AFP】英イングランド(England)中部ベッドフォード(Bedford)にある刑務所で6日夕方、最大200人の受刑者が絡んだ暴動が発生した。当局の介入で暴動は同日中に収束したが、英国内の刑務所の看守らでつくる労働組合「英刑務官協会(POA)」は数日前、英国内の刑務所の「深刻な状況」について警告したばかりだった。
暴動が起きたと警察や救急隊、消防隊に通報があったのは、6日午後5時(日本時間7日午前2時)前。英矯正局はその6時間余り後、看守や救急隊によって騒動は「首尾よく解決した」と発表した。今後、調査を行って暴動に関与した者を厳しく罰するとしている。
POAのスティーブ・ギラン(Steve Gillan)書記長は、看守らが安全な場所に退避したため暴動に加わる受刑者が増え、最大時には200人に上ったとの見方を示した。
一方、司法省の報道官はAFPの取材に対し、受刑者2人が軽傷を負ったが、看守に被害はなかったと述べた。
暴動発生の数日前、POAのマイク・ロルフェ(Mike Rolfe)会長はBBCラジオ4で、「各地の刑務所は今この瞬間も悲惨なありさまに陥っている。職員は疲れ果て、気力もモチベーションも失っている」「職員数は足りず、集団退職も起きている。職員にとっても受刑者にとっても危険な状態だ」と語っていた。(c)AFP