武装組織に誘拐された外国人3人、無事解放 リビア
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【11月6日 AFP】イタリア政府は5日、紛争が続くリビアの南西部で今年9月に誘拐されていたイタリア人2人とカナダ人1人が解放され、イタリアに到着したと発表した。解放された3人はいずれも健康だという。
同国政府の声明によると、誘拐されていたイタリア人ダニーロ・カローネゴ(Danilo Calonego)さん(66)とブルーノ・カカーチェ(Bruno Cacace)さん(56)、カナダ人のフランク・ポッチャ(Frank Poccia)さんの3人は、リビアの地元当局の協力で夜間に無事解放されたという。
3人はアルジェリア国境に近いリビア南西部の都市ガート(Ghat)でイタリア系会社の社員として同市内にある空港整備の仕事をしていたが、今年9月19日に乗っていた車を武装組織に止められて誘拐されていた。
マッテオ・レンツィ(Matteo Renzi)伊首相はリビア治安当局を賞賛し、「協力に心から感謝する」と述べてリビア南部の数都市の市長に謝意を表した。
誘拐はテロ組織による犯行の可能性もあるとされており、伊AGI通信によると解放された3人はイタリア到着後、ローマ(Rome)で治安判事から7時間にわたって事情を聴かれた。
しかしAGI通信によると、3人は拘束中の待遇は良く、誘拐は宗教やテロ組織とは関連のない一般の犯罪組織の犯行だった可能性が高いと話しているという。