アフガン空爆、民間人死亡の可能性「非常に高い」 駐留米軍認める
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【11月6日 AFP】アフガニスタン駐留米軍は5日、北部クンドゥズ(Kunduz)州で実施した空爆で民間人が死亡した可能性が「非常に高い」ことを認めた。現地で激しい抗議活動が行われており、米軍はこの件を徹底的に調査するとしている。
同軍は、先に州都クンドゥズ市近郊で旧支配勢力タリバン(Taliban)の攻撃により米兵2人とアフガン特殊部隊の兵士3人が死亡したことを受けて3日未明に空爆を実施。少なくとも30人が死亡したが、その多くは子どもたちだった。
この空爆について駐留米軍のチャールズ・クリーブランド(Charles Cleveland)報道官は、初動調査の結果から「市民が犠牲になった可能性が非常に高い」ことが明らかになったと述べた。
クンドゥズでは4日、遺族たちが、ばらばらになった子どもたちの遺体を荷台に積んだトラックで市内を行進し、空爆に抗議した。
遺族の1人は集団葬儀の会場に遺体を運びながら「わたしの周りを見てほしい。誰もが深く傷ついている」と述べた。また、「犠牲者が何の罪を犯したのか。なぜこのように殺されたのか」と疑問を投げかけ、殺した者に対して法の裁きを求めるシュプレヒコールに加わった。(c)AFP