米国でも新型カンジダ症、「世界的な脅威」になる恐れも CDC
このニュースをシェア
【11月5日 AFP】薬剤耐性がある真菌が引き起こし、発症すると死亡することもある新型カンジダ症の患者が米国で初めて報告された。米疾病対策センター(CDC)が4日、明らかにした。
この病気の原因は「Candida auris」という真菌。米国で報告された患者は13人で、うち4人はすでに死亡しているが正確な死因はわかっていない。
CDCの「週間疾病率死亡率報告(Morbidity and Mortality Weekly Report)」で2013年5月から2016年8月までの期間に発症した患者7人について報告された。残りの6人は同報告の対象期間後に感染が確認され、現在、調査が進められている。
病院や医療現場で広がっているこの真菌は、外耳道や尿、血液などから見つかっている。CDCは今年6月、この真菌が世界的な脅威になりつつあると警鐘を鳴らしていた。
この真菌は2009年に日本で、患者の外耳道の分泌液から世界で初めて分離された。その後、英国、コロンビア、インド、イスラエル、ケニア、クウェート、パキスタン、南アフリカ、韓国、ベネズエラでも報告されていた。(c)AFP