アンネ・フランク手書きの詩が競売に、「極めて希少」 オランダ
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【11月4日 AFP】「アンネの日記(The Diary of a Young Girl)」で知られるユダヤ人少女アンネ・フランク(Anne Frank)がナチス(Nazis)から身を隠す直前に書いた直筆の詩がオークションに出品される。蘭競売会社ブブカイパー(Bubb Kuyper)が3日、明らかにした。「極めて希少」なもので予想落札価格は5万ユーロ(約570万円)に達する見込みだという。
白紙に黒インクで書かれた詩はアンネの親友ジャクリーヌ・ファン・マールセン(Jacqueline van Maarsen)さんの姉が所有していたフレンドシップ・ブックに書きこまれたもの。1942年3月28日という日付とアンネの署名が記されているという。
ブブカイパーによれば、アンネの署名は非常に希少で過去35年間に時たま出品されることがある程度。今回競売にかけられる詩については落札価格をは3万~5万ユーロ(約340万~570万円)と予想した。
出品される詩はフレンドシップ・ブックへの書き込みとしてはよく見られる啓発的なもので、最初の4行は1938年の定期刊行物からの引用とみられるが後半の4行は現在のところは出典を特定できていない。
オランダ日刊紙NRCネクスト(NRC Next)によると、これまでにアンネの手書きの文書類がオークションに出品されたのは今回の詩を含めて4回だけだ。
1988年には、アンネと姉のマルゴ(Margot Frank)が米国のペンフレンドたちと交わした手紙の束が16万5000ドル(約1700万円)で落札されたほか、今年5月には巻頭に姉妹の署名がはいった1925年版のグリム童話が米ニューヨーク(New York)で開かれたオークションで予想落札価格の2倍となる6万2500ドル(約645万円)で落札されている。(c)AFP