【11月4日 AFP】100歳以上の高齢者が欧州で最も多いフランスでは、2070年までに100歳以上人口が現在の約13倍に増加する可能性があるという予測結果を、仏国立統計経済研究所(INSEE)が3日発表した。

 INSEEによると、2016年1月の時点で、フランスに居住している100歳以上の高齢者は約2万1000人で、1970年からほぼ20倍に増えているという。

 現在の平均寿命の傾向がこのまま続けば、この人数が2070年までに27万人に増加する可能性がある。

 フランスがスペインやイタリアを抑えて、欧州諸国の中で最多の100歳以上人口を有するのは、最大級の人口を持つ国の一つであるからだけでなく、女性の平均寿命が特に高いこともその理由の一つに挙げられると、INSEEは指摘している。

 INSEEの調査によると、100歳以上の人口に男性が占める割合は現在は6人に1人だが、2070年までにほぼ3人に1人に上昇することが予測されるという。

 フランスは、確証されている中で史上最高齢の人物がいた国でもある。その人物は1997年に122歳と164日で亡くなった女性、ジャンヌ・カルマン(Jeanne Calment)さんだ。(c)AFP