【11月3日 AFP】米アイオワ(Iowa)州で2日未明、警官2人が別々の場所で何者かの「待ち伏せ」を受けて射殺される事件が発生し、容疑者とされる白人の男が身柄を拘束された。当局が明らかにした。

 当局によると、2日午前1時(日本時間午後3時)すぎ、同州アーバンデール(Urbandale)警察の警官1人が遺体で発見された。その20分後、約2マイル(約3.2キロ)離れた交差点で、アーバンデール近郊の州都デモイン(Des Moines)警察の警官1人が銃撃を受けて倒れているのが発見された。米メディアによると、同警官は搬送先の病院で死亡した。

 警察は事件に関連し、アーバンデール在住のスコット・マイケル・グリーン(Scott Michael Greene)容疑者(46)を指名手配。その後、2時間以内に身柄を拘束した。

 グリーン容疑者は武器を携帯した危険人物だとされていた。当局は、一連の情報提供や手掛かりからグリーン容疑者の存在が浮かんだとしているが、警官殺害の動機についての見解は示していない。

 米国では7月、テキサス(Texas)州ダラス(Dallas)で警官5人が射殺される事件や、ルイジアナ(Louisiana)州バトンルージュ(Baton Rouge)で元軍人が警官3人を射殺する事件が起き、数週間にわたり緊張が高まっていた。両事件は、同国で相次ぎ人種間の対立激化につながった警察による黒人射殺事件への報復が動機だったとみられている。(c)AFP/Nova SAFO