【11月2日 AFP】独自動車大手フォルクスワーゲン(VW)が1日、世界ラリー選手権(WRC)から今シーズン限りで撤退する見込みであることが判明した。英誌「オートスポーツ(Autosport)」が1日、報じた。

 マニュファクチャラーズタイトルで4連覇を果たしているフォルクスワーゲンの決定は、年間王者に4度輝いた実績を誇るセバスチャン・オジェ(Sebastien Ogier、フランス)の未来に不安が生じることになる。

 同紙によれば、本社があるボルフスブルク(Wolfsburg)で行われた取締役会で今回の決断を下した同社は、今季最終戦のラリー・オーストラリア(Kennards Hire Rally Australia 2016)後に、WRCの舞台から退くという。

 現在、排ガス不正問題で揺れているフォルクスワーゲンは、今回の報道についてコメントを出しておらず、詳しい理由については不明だ。

 一方、傘下アウディ(Audi)も先日、「フォーミュラE(Formula E)」に注力するとして、ルマン24時間耐久レース(Le Mans 24 Hour Race)が含まれるFIA世界耐久選手権(FIA World Endurance ChampionshipWEC)から撤退することを発表したばかりだった。(c)AFP