【11月17日 AFP】国際エネルギー機関（IEA）は再生可能エネルギーによる発電容量について、世界全体で向こう5年間に42％増えるとの見通しを明らかにした。政府による支援やコストの低減が進むとみて、以前の予測を上方修正した。

　IEAの先月25日の発表によれば、再生可能エネルギーによる発電容量は2021年までに825ギガワット増え、42％増と大幅な伸びをみせる見通しだ。

　昨年IEAが発表した予測を13％上回る水準となる。これまではIEAに対して、再生可能エネルギーについて慎重過ぎるという批判も一部から出ていた。

　IEAは今回、世界全体の発電に占める太陽光や風力など再生可能エネルギー分の割合について、2015年の23％から2021年には28％まで高まると予測。再生可能エネルギーは投資と利用の両面で昨年が「ターニングポイント」だったとの認識も示した。

　見通しを上方修正した主な要因としては、米国、中国、インド、メキシコでの「政策による後押しが強まっていること」を挙げている。このほか、太陽光パネルで約25％、陸上風力で15％のコスト下落も見込まれるとしている。

　2015年には、全世界で1日およそ50万枚のペースで太陽光パネルが設置された。(c)AFP