【10月31日 AFP】インド中部ボパール(Bhopal)で31日未明、厳戒警備の拘置所に収容されていた非合法イスラム組織の容疑者8人が、鉄製の皿で看守の喉をかき切り脱走したが、同日中に8人とも警察に射殺された。

 8人のうち大半は非合法組織「インド学生イスラム運動(SIMI)」のメンバーとされ、過去3年間の「テロ関連の活動」をめぐり、裁判が開かれるのを待っていた。8人のうち2人は今年2月に拘束されたばかり。

 ボパール警察のヨーゲシ・チョードリー(Yogesh Choudhary)総監によると、脱走した8人は同じ監房に拘置され、31日午前0時~2時の間に拘置所で支給される鉄製の皿を研いだものを使って看守の喉をかき切った後、ベッドのシーツをつなぎ合わせたロープを使って壁を乗り越えて脱走した。その後、ボパール郊外で警官隊と銃撃戦になり、警察側は投降を説得したが、容疑者らが警戒線を突破しようとしたため射殺したという。

 警察は2006年に西部ムンバイ(Mumbai)で発生し187人が犠牲となった通勤列車の爆破事件や首都ニューデリー(New Delhi)での爆破事件に、SIMIが関与したとみている。(c)AFP