トルコ、新たに政府職員1万人余を粛清 メディア閉鎖や大学介入も
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【10月31日 AFP】トルコ当局は29日、7月のクーデター未遂事件に関連した取り締まり強化の中、教育省、司法省、保健省を中心に公務員1万131人を新たに解雇したことを官報で発表した。
また、政府は30日、クルド系を含む15のメディアを閉鎖したことも明らかにした。
大学総長を選出する選挙も中止となった。今後は、レジェプ・タイップ・エルドアン(Recep Tayyip Erdogan)大統領が教育省の選抜した候補者の中から総長を選出する見通しだ。
トルコでは軍の一部勢力がエルドアン大統領の失脚を狙ったクーデター未遂事件を受け、政府が非常事態を宣言してから3か月が経過。これまでに3万5000人以上が当局に身柄を拘束されたほか、多数の教員や警官、裁判官が停職・解雇処分を受けている。
トルコ政府は在米のイスラム教指導者フェトフッラー・ギュレン(Fethullah Gulen)師がクーデター未遂の首謀者だと非難している。ギュレン師は疑惑を否定している。(c)AFP