【10月30日 AFP】女子テニス、WTAツアー選手権(BNP Paribas WTA Finals Singapore 2016)は29日、シンガポールで7日目が行われ、大会第1シードのアンゲリク・ケルバー(Angelique Kerber、ドイツ)と第7シードのドミニカ・チブルコバ(Dominika Cibulkova、スロバキア)が決勝進出を決めた。

 世界ランク1位のケルバーは、前回大会覇者で第2シードのアニエスカ・ラドワンスカ(Agnieszka Radwanska、ポーランド)を6-2、6-1で撃破。一方のチブルコバは第8シードのスベトラナ・クズネツォワ(Svetlana Kuznetsova、ロシア)に敗れる寸前だったものの、1-6、7-6(7-2)、6-4で逆転勝利を収めた。

 チブルコバは今大会のラウンドロビンですでにケルバーに敗れており、30日の決勝はこの日もラドワンスカを相手に冷静な戦いぶりを見せた同選手との厳しい一戦となる。

 第3セットに今大会最年長31歳のクズネツォワに4ゲームを連取され、2-4とリードされたチブルコバだったが、そこから最後の4ゲームを全て奪い返した。

 一方でケルバーは試合開始直後からラドワンスカを圧倒して自身のサービスゲームではチャンスを与えず、ラリーでも主導権を握って約1時間15分で白星を飾った。

 今週の4試合で負け知らずのケルバーは、全豪オープンテニス(Australian Open Tennis Tournament 2016)と全米オープンテニス(US Open Tennis Championships 2016)での優勝に続いて今大会のタイトルを獲得する本命と見られている。

 決勝に進出した両選手はこれまで9度対戦しており、チブルコバが初対戦から4連勝を挙げていたものの、ここ5試合では全てケルバーに軍配が上がっている。(c)AFP