スペイン議会がラホイ首相信任 10か月間の政治危機が終結
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【10月30日 AFP】スペイン議会は29日、同国保守派与党・国民党の党首、マリアノ・ラホイ(Mariano Rajoy)首相(61)の信任投票を行い、賛成多数でラホイ氏を正式に首相に選出した。政治的対立や分裂の中で10か月に及んだ同国の政治危機がようやく終結した。
議員のうちラホイ首相信任に賛成したのは170人、反対は111人、棄権は68人だった。棄権した議員は全員が、選挙に疲弊した同国で3度目の総選挙を避けるため対立する国民党党首のラホイ首相を信任することを渋っていた野党・社会労働党の議員だった。
ラホイ首相は、同首相の第1次政権時に緊縮政策を行い格差を拡大させたとして野党が強く反発している経済政策を続行する姿勢を示した。ラホイ首相は緊迫した投票前の議会で、自身の経済政策により後退していた同国の景気が回復したことに言及し、「私が経済回復と雇用創出にダメージを与えると思わないでほしい」「改革の全てを排除することに意味はない」と発言していた。(c)AFP/Marianne Barriaux