「トランスフォーマー」撮影で米制作会社に賠償命令、中国裁判所
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【10月28日 AFP】中国・重慶(Chongqing)の裁判所は、人気映画「トランスフォーマー(Transformers)」シリーズ最新作で舞台となった中国景勝地のロゴを表示しなかったとして、制作した米パラマウント・ピクチャーズ(Paramount Pictures)と提携先の中国企業に対し、賠償金200万元(約3100万円)余りを支払うよう命じる判決を下した。国営新華社(Xinhua)通信が27日夜に伝えた。
中国で「トランスフォーマー」シリーズは高い人気を誇っており、生乳業者から銀行までもが関連商品を展開している。中でも最新作『トランスフォーマー・ロストエイジ(Transformers: Age of Extinction)』は、中国で史上最高の売り上げを記録した。
『トランスフォーマー・ロストエイジ』では重慶市武隆(Wulong)県にある景勝地「武隆カルスト」の峡谷や洞窟で撮影の一部が行われた。
しかし、一帯を管理する観光会社「重慶武隆カルスト」は、映画の劇中に商標を表記させるプロダクト・プレースメントと呼ばれる広告手法を用いる合意があったにもかかわらず、守られなかったと主張。契約違反だとして2014年、パラマウントと中国の映像制作会社「1905インターネット・テクノロジー(1905 Internet Technology)」を相手取り、約2000万元(約3億1000万円)の賠償を求める訴訟を起こしていた。(c)AFP