ロンドン五輪のカザフ女子重量挙げ3選手、ドーピングで金メダル剥奪
このニュースをシェア
【10月28日 AFP】国際オリンピック委員会(IOC)は27日、ドーピングにより2012年のロンドン五輪でカザフスタンの重量挙げ選手3人が獲得した金メダルを剥奪すると発表した。
女子重量挙げ53キロ級を制したズルフィア・チンシャンロ(Zulfiya Chinshanlo)、同63キロ級を制したマイア・マネザ(Maiya Maneza)、同75キロ級を制したスベトラナ・ポドベドワ(Svetlana Podobedova)は、2008年の北京五輪とその4年後に行われたロンドン五輪で採取された検体の再検査で陽性反応が認められた。
チンシャンロとマネザ、ポドベドワからはステロイドのスタノゾロール(stanozolol)が検出されており、チンシャンロからはさらにオキサンドロロン(oxandrolone)を摂取した痕跡が見つかった。両物質とも筋肉増強作用がある。
3人に加えて同69キロ級の銅メダルを獲得したベラルーシのマリナ・シュケルマンコワ(Marina Shkermankova)ら8人が、薬物違反者としてIOCより報告されている。
これにより、ロンドン五輪で金メダルを手にした選手10人(うち4人がベラルーシ人)が、ドーピングによりタイトルを失うか、失う危険性があるという。
重量挙げ界にとってはこのドーピングスキャンダルは新たな打撃となっており、国際ウエイトリフティング連盟(IWF)はカザフスタン、ロシア、ベラルーシといった国々の選手に1年間の出場停止処分を科すことを求めている。(c)AFP