【10月28日 AFP】男子テニス、スイス・インドア(Swiss Indoors Basel 2016)は27日、シングルス2回戦が行われ、ファン・マルティン・デルポトロ(Juan Martin Del Potro、アルゼンチン)が大会第5シードのダビド・ゴフィン(David Goffin、ベルギー)に7-5、6-3でストレート勝ちした。

 次戦、準決勝進出を懸けて錦織圭(Kei Nishikori)と激突することが決定したデルポトロは、「最後に戦ったのはロンドン五輪だが、今は2人とも当時とは違う選手だ。彼の試合は非常に良くなっているし、今大会でも優勝候補の一人だ。対戦を楽しみたいと思うし、国別対抗戦デビスカップ(Davis Cup 2016)決勝前の最後の試合になる可能性もある。自分のゲームには自信があるし、今日のようなサーブが打てれば勝つチャンスはあると思う」と準々決勝へ向けて抱負を語った。

 度重なる手首のけがに悩まされ、一時は引退の危機に追い込まれたデルポトロは今季、2月に復帰を果たすと世界ランキングで1000位以上改善している。

 一方、敗れたゴフィンとともにATPワールドツアー・ファイナル(ATP World Tour Finals 2016)出場権を争っている第4シードのマリン・チリッチ(Marin Cilic、クロアチア)はパブロ・カレーニョ・ブスタ(Pablo Carreno Busta、スペイン)に6-0、7-6(7-4)で快勝し、両者の間で明暗が分かれた。

 世界ランキング上位8選手に出場が認められるツアー最終戦の出場枠は残り2枠となっており、ゴフィンが現在10位、チリッチが同11位につけている。しかしデビスカップ決勝で、母国クロアチアをけん引するチリッチは、混戦のポイント争いで追い上げを見せている。

 また、この日行われたその他の試合では、第1シードのスタン・ワウリンカ(Stan Wawrinka、スイス)がドナルド・ヤング(Donald Young、米国)を7-6(7-4)、6-7(3-7)、6-4で破り、苦しみながらも5年ぶりの同大会準々決勝進出を決めている。(c)AFP/Scott WILLIAMS