【10月27日 AFP】アシュトン・カーター（Ashton Carter）米国防長官とマイケル・ファロン（Michael Fallon）英国防相は26日、イスラム過激派組織「イスラム国（IS）」が「首都」と位置付けるシリア北部ラッカ（Raqa）攻略に向けた作戦が2～3週間後にも開始されるとの見通しを明らかにした。

　ベルギーの首都ブリュッセル（Brussels）で2日間の日程で開かれている北大西洋条約機構（NATO）国防相理事会に出席したカーター氏は記者団に対し、「（作戦開始は）数週間以内だ。何週間も待つことはない」と語った。

　カーター氏によると、イラク軍などが先ごろ着手したイラク北部モスル（Mosul）の奪還作戦と、ラッカの作戦を並行して実施する案は「かなり前から計画の一部に含まれていた」という。

　ファロン氏も「（モスル奪還作戦と）同様の作戦がラッカに対しても向こう数週間のうちに始まることをわれわれは望んでいる」と述べた。

　カーター氏はモスル奪還作戦での役割をめぐってイラクとトルコが緊張状態にあることについて問われ、ラッカ攻略ではNATOの重要な同盟国であるトルコと協力する可能性が高いとの見解も示した。(c)AFP