復帰戦迫るパッキャオ、次戦以降の白紙を強調
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【10月26日 AFP】11月5日に行われるジェシー・バルガス(Jessie Vargas、米国)とのWBO世界ウエルター級タイトルマッチで現役復帰を果たすフィリピンの英雄マニー・パッキャオ(Manny Pacquiao)が、来年以降の現役続行についてはまだ決めておらず、復帰戦に集中していることを強調した。
4か月間の「引退」を終えてから3か月、パッキャオがついにリングへ戻ってくる。しかし、ボクサーとしての生活と、フィリピンの上院議員としての仕事に折り合いをつけることは、やはり簡単ではないようで、来年以降の試合の予定については白紙だという。
電話インタビューで記者の質問に答えたパッキャオは、「今は次のファイトに集中している。それから仕事に戻る。2017年のことはそのあと考えるよ」と話した。
そして、次戦以降もリングに上がるつもりはあるかとの問いには、「まだわからない。1回に1試合ずつだ。今はイエスとは言えない。きょうの時点では、ジェシー・バルガス戦が私にとってキャリアで最も重要なファイトだ」と答えた。
一方でプロモーターのボブ・アラム(Bob Arum)氏は、パッキャオの今後はバルガス戦の内容次第だと考えている。
「マニーが今回のファイトに圧勝して往時の姿を見せ、戦い続けたいと思うなら、次はしかるべき相手を検討する。2種類のキャリアの両立が難しいと判断したなら、続けるべきではないだろう。そしてもし、続けたい気持ちは強いが、上院議員の仕事がパフォーマンスに影響するようなら、別の対戦相手を考えなくてはならない」
当のパッキャオは、現役ボクサーと政治家の両立は大変だと認め、「確かに上院議員の仕事は簡単ではない。特にトレーニングをしながらではね」と話している。
「時間の管理が大変だよ。オフィスで仕事をしながら、同時にファイトに向けてトレーニングする。それを今やっているところだ。ほかのことをする時間はまるでない。時間は仕事とトレーニングですべてつぶれる」
長年パッキャオのトレーナーを務めてきたフレディ・ローチ(Freddie Roach)氏も、フィリピン国内で合宿を張るなかで、これまで以上の難しさを感じたという。
「上院議員などの仕事をやりながらの合宿は、非常に難しかった。マニーはもともと忙しい人間だったが、上院議員の仕事はこれまでになく大変なようだ。夜の7時半か8時まで上院の議会に出て、終わったらジムへ直行するという日もあった」
(c)AFP