【10月26日 AFP】NBAは25日、2016-17シーズンが開幕し、レブロン・ジェームズ(LeBron James)がトリプルダブルの活躍をみせた昨季のファイナル王者クリーブランド・キャバリアーズ(Cleveland Cavaliers)は、ニューヨーク・ニックス(New York Knicks)を117-88で一蹴し、連覇へ向けて幸先よく白星スタートを切った。

 キャブスはカイリー・アービング(Kyrie Irving)がチーム最多の29得点を稼いだが、この日の主役は昨季のNBAファイナルで最優秀選手(MVP)に輝き、19得点11リバウンド14アシストを記録したジェームズだった。

 試合前には2015-16シーズンのチャンピオンズリング贈呈式が行われ、選手、コーチ、フロント、そしてオーナーにそれぞれ6.5カラットのダイヤモンドリングが贈呈された。そして地元クリーブランド(Cleveland)に52年ぶりのタイトルをもたらすべく、2014年にキャバリアーズに復帰したジェームスは、セレモニー中に感極まって涙を流す場面もあった。

 ジェームスは試合後、「昨年の達成感をもう一度味わえる素晴らしい瞬間だった。俺たちにこれからもついてくるものだし、今夜の雰囲気は信じられないくらいすごかった」と語った。

「俺たちは非常に良いチームと対戦した。第2クオーターでは不用意なターンオーバーを許すなど、前半は少しなまっていたが、第3、第4クオーターでは改善したし、チームにとっては良い勝利になった」

■デュラント加入のウォリアーズはスパーズに大敗

 一方、この日行われたその他の試合では、サンアントニオ・スパーズ(San Antonio Spurs)がカウィ・レナード(Kawhi Leonard)の35得点の活躍などでゴールデンステイト・ウォリアーズ(Golden State Warriors)に129-100で大勝した。

 ウォリアーズの本拠地オラクル・アリーナ(Oracle Arena)にはこの日、新たにケビン・デュラント(Kevin Durant)が加わったNBA屈指の攻撃陣を見ようと、大勢の観客が駆け付けた。

 しかし、デュラントが27得点を記録して順調なデビューを飾った一方で、チームはスパーズに攻守にわたってもてあそばれた。

 ステフェン・カリー(Stephen Curry)とクレイ・トンプソン(Klay Thompson)はこの試合、昨季のレギュラーシーズンでNBA史上に残る73勝9敗の記録を打ち立てたときのようなプレーは影を潜めた。

 特にトンプソンは調子に乗ることができず、3ポイントシュートを6回試みるも、わずか1度しか成功しなかった。一方のカリーは26点を挙げたものの、3ポイントは10本中3本しか決まらなかった。

 対するスパーズは、レナードが引退したティム・ダンカン(Tim Duncan)の穴を埋めて、リーダーシップをしっかりと示しただけでなく、ラマーカス・オルドリッジ(LaMarcus Aldridge)が26得点、14リバウンド、3アシストの素晴らしい活躍を見せている。(c)AFP