【10月25日 AFP】フランス北部の港町カレー(Calais)で、当局が撤去作業を開始した巨大な移民キャンプ通称「ジャングル(Jungle)」から、初日の24日だけで2000人を超える移民らがバスで同地を後にした。

 ジャングルにはこれまで、アフガニスタンやスーダン、エリトリア出身者らを中心に、英国への入国を目指す移民数千人が生活し、欧州難民危機の象徴となってきた。ある移民の一行は、荷物を担いで泥まみれの道を進みながら、「バイバイ、ジャングル!」と叫んだ。

 ベルナール・カズヌーブ(Bernard Cazeneuve)内相によると、撤去作業初日の同日に「避難所へ移送された」移民数は、合わせて2318人に上ったという。

 うち1918人は、フランス国内各地に設けられた80か所の受け入れセンターに向け、バスに乗ってカレーを後にした。また400人の未成年者については、別の場所への移送を待つ間、キャンプ内に設けられた「一時受け入れセンター」に収容されたという。

 同日の作業中に小競り合いが発生し警察が介入する場面もあったが、カズヌーブ内相は、撤去作業はおおむね「平穏かつ整然と」進んだとしている。(c)AFP/Serene ASSIR Claire GALLEN