【10月23日 AFP】スペインの動画配信サイト「Napflix(ナップフリックス)」は17日、退屈な映像で見る人を眠りに誘うことを目的とした動画の提供を開始した。創設者たちは、さらなる「単調で反復的」な動画を探し求めている。

 Napflixでは、窓ガラスをパタパタとたたく雨や、パンダに関するドキュメンタリー、量子物理学の講義など、動画共有サイト「ユーチューブ(YouTube)」から選ばれた、眠気を催しそうな動画約60本が見られる。

 共同創設者の一人、ビクトル・グティエレスデテナ(Victor Gutierrez de Tena)氏(31)は21日、AFPの取材に「娯楽を退屈にしよう、というのが狙い」、「私たちは単調と反復を探しています」と語った。

 宣伝はしてはいるが、Napflixは有料の宣伝活動ではなく、むしろ異なるオンラインプラットフォーム上でファンたちのコミュニティーを形成していく実験なのだと、グティエレスデテナ氏は語った。

 スペインは午後にシエスタ(昼寝)休憩をとる国として有名だが、ベッド製造企業の調査によれば、スペイン人の大半は昼食後に昼寝をしていないという。(c)AFP