トランプ氏が「ゲティスバーグ演説」、就任後100日の計画を発表
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【10月23日 AFP】米大統領選共和党候補のドナルド・トランプ(Donald Trump)氏は22日、同国東部ペンシルベニア(Pennsylvania)州ゲティスバーグ(Gettysburg)で演説を行い、大統領就任当初100日間の計画について言及し、今後10年間で2500万人の雇用創出や中間層の減税を公約した。
この他にトランプ氏は不法入国者の抑制、米議会での任期制限の導入、北米自由貿易協定(NAFTA)の再交渉、そしてバラク・オバマ(Barack Obama)大統領の目玉政策だった健康保険制度改革の廃止などを行うと述べた。
トランプ氏は、大統領就任後の具体的な政策を打ち出すとともに、同氏を批判する人々を攻撃し、性的嫌がらせと受けたと名乗り出た女性たちを「うそつき」と呼んで訴訟を起こすと脅した。また民主党候補のヒラリー・クリントン(Hilary Clinton)前国務長官は大統領選出馬を禁止されるべきだったと述べた。
ゲティスバーグはエーブラハム・リンカーン(Abraham Lincoln)大統領が米国統合を目指し南北戦争の重要な演説を行った地。トランプ氏陣営は、米大統領選を17日後に控えた22日、そのゲティスバーグでトランプ氏が行った45分間の演説を同氏の「最終弁論」と位置付けた。
トランプ氏は、支持者数百人を前にした演説で、「変革は、崩壊したシステムの外部から行わなければならない」と述べ、米国に存在する深い亀裂はリンカーンの功績を参考にして癒すべきだと主張し、「われわれの選挙運動は人生に1度あるかないかの変化を象徴している」と付け加えた。
来月8日の米大統領選における激戦州、ペンシルベニア州で展開される今週末の選挙活動合戦はトランプ氏の演説でスタートを切った。クリントン氏も22日、同州ピッツバーグ(Pittsburgh)で選挙集会を行った。
米政治情報サイト「リアルクリア・ポリティクス(RealClearPolitics)によると、クリントン氏とトランプ氏の2人、または小政党の候補者も加えた4人の候補の中で比較した最新の全国世論調査で、クリントン氏はトランプ氏を支持率で平均5.3%リードしている。(c)AFP/Mandel Ngan, with Jerome Cartiller in White Plains