【10月21日 AFP】イタリア・セリエAのユベントス(Juventus)に所属するGKジャンルイジ・ブッフォン(Gianluigi Buffon)が、引退後に母国の代表監督に就任することに意欲を示した。現在38歳のブッフォンは、2006年のW杯ドイツ大会(2006 World Cup)で優勝するなど輝かしいキャリアの終盤に差しかかった現在もなお、クラブと代表いずれの舞台でも輝きを放っている。

 しかしながら、先月行われたフランスとの親善試合で代表デビューを果たしたACミラン(AC Milan)の新鋭ジャンルイジ・ドンナルンマ(Gianluigi Donnarumma)の台頭により、ブッフォンの引退時期などについて、憶測が飛び交っている。「スーパーマン」の愛称でも知られるブッフォンは22日に、敵地サンシーロ・スタジアム(San Siro Stadium)で行われるミラン戦で17歳のドンナルンマと相対することになる。

 先日、新たに3児の父となったブッフォンだが、クラブで監督の職を務めることに魅力は感じていないという。

 ブッフォンは、全国紙コリエレ・デラ・セラ(Corriere della Sera)とのインタビューで「監督職やそれに付随する日々の物事には興味がない」としたうえで、「代表で指揮を執ることについての可能性は除外しない。サッカーにかかわりながら、それ以外のことにも身をささげる自由がある」と話した。

 クラブでも代表でも、GKに贈られるほぼすべての賞を受賞し、2006年のW杯でも優勝の立役者となったブッフォンにとって、唯一欠けているものは欧州チャンピオンズリーグ(UEFA Champions League)のタイトルだ。

 2014-15シーズンの欧州チャンピオンズリーグ(UEFA Champions League 2014-15)決勝でFCバルセロナ(FC Barcelona)に敗れたユベントスは今夏、ダニエウ・アウベス(Daniel Alves)やゴンサロ・イグアイン(Gonzalo Higuain)、ミラレム・ピャニッチ(Miralem Pjanic)らを獲得し、シーズン序盤の優勝候補に挙がっている。

 今季のチャンピオンズリーグではグループHでセビージャFC(Sevilla FC)とともに首位に並び、決勝トーナメント進出へ向け視界は良好となっている

 今週半ばに行われたグループリーグのオリンピック・リヨン(Olympique Lyon)戦では、10人になった状態から貴重な勝利を挙げたユベントスだが、この試合でPKを止めたブッフォンは、バルセロナやバイエルン・ミュンヘン(Bayern Munich)、レアル・マドリード(Real Madrid)といった強豪に挑戦したいのであれば、チームとしてより成長する必要があると主張する。

 ブッフォンは「もし欧州の舞台で勝ちたければ、今われわれがピッチでやっていることは十分ではない」としたうえで、「私は実力社会を信じている。だから、もし力があれば優勝できるし、そうでないのなら優勝できないというまでだ」とコメントした。(c)AFP