【10月24日 AFP】インドネシアの首都ジャカルタ(Jakarta)は世界最大規模の人口過密と環境汚染問題を抱えた巨大都市だ。そのジャカルタ市が路上のネズミ駆除作戦に乗り出した。ネズミを捕獲した住民に報酬として1匹につき2万ルピア(約160円)を支払うという。市では、ごみが散乱した道路やスラム街で日常的に大量のネズミが目撃される1000万人都市ジャカルタの美化につながると、「ネズミ撲滅運動」に期待を寄せている。

 この計画を政府系ニュースサイトで公表したジャカルタ市副知事は、ネズミの捕獲方法や、報酬の対象となるのは生け捕りにしたネズミか、それともネズミの死骸なのかなどは明らかにしていないが、代わりにネズミの捕獲に銃器の使用は控えるようにと訴えた。英字紙ジャカルタ・ポスト(Jakarta Post)は「可能であれば、銃は使わないでほしい」「もし撃ち損ねたら、弾が他の人にあたってしまうかもしれない」と語る副知事コメントを掲載している。

 市当局はネズミが持ち込まれると捕獲者に報酬を支払い、ネズミは衛生当局に送って土中に埋めて処分するという。(c)AFP