【10月20日 AFP】男子テニスのラファエル・ナダル(Rafael Nadal、スペイン)は19日、長年の好敵手であるロジャー・フェデラー(Roger Federer、スイス)を招いて、自身のテニスアカデミーの開校式典を行った。

 今季、ナダルとフェデラーは不調と故障をそれぞれ原因として、世界ランキングで後退している。しかしながら30歳のナダルは、テニス史上最も成功した選手である両者が、もう一度トップに返り咲くことができると主張する。

「ロジャーと私は、テニスのやり方を忘れたわけではないし、最高のレベルで競技できるように練習している」

 フェデラーが負傷した膝のリハビリを理由として今シーズンをすでに終了した一方、ナダルも今季のプレーを続行するかについては明言を避けている。四大大会(グランドスラム)通算14勝を誇るナダルは、先週行われた上海マスターズ(2016 Shanghai Rolex Masters)の2回戦でヴィクトル・トロイキ(Viktor Troicki、セルビア)に敗れた。

 それでもナダルは現在、世界ランキング6位に立ち、シーズン最終戦のATPワールドツアー・ファイナル(ATP World Tour Finals 2016)の出場権争いでも好位置につけている。

 ナダルは先日、「時に、試合に出続けるというのは解決策ではないんだ。練習をしたり、トレーニングを積んだりすることが解決策の時もある」と話していたが、来週行われるスイス・インドア(Swiss Indoors Basel 2016)の出場をほのめかしているという。

 ナダルが故郷のスペイン・マヨルカ(Mallorca)島マナコル(Manacor)に開いた巨大アカデミーは、クレーコート26面を有するだけでなく、フィットネスセンターや二つのスイミングプール、パドルテニスのコート10面を備える。

 ナダルは、「テニスは今後数年も続けていくが、一方で未来もあり、このアカデミーがその未来の一部になるだろう」と語った。

「このような特別なものをつくることに興奮したし、それがマナコルでとなれば、なおさらのことだ。夢がかなった」

「子どもたちができるだけ楽しんでくれることを願っている。この施設がプロのレベルで活躍するためだけでなく、それ以外の人々にとっても役立ってほしいと思う」

(c)AFP