【10月19日 AFP】大型で猛烈な台風22号(アジア名:ハイマー、Haima)が接近するフィリピンで19日、数百万人に対し、台風直撃に備えるよう指示が出された。ハイマ―は、直撃すれば同国史上で過去最大級の強さの台風になるとみられ、当局は高潮や強風に警戒を呼び掛けている。

 ハイマーは、現地時間19日午後11時(日本時間20日午前0時)ごろにフィリピン北部を直撃する見通しとなっている。2013年に7350人が死亡した台風30号(アジア名:ハイエン、Haiyan)と同等の強風になるとみられている。

 フィリピン気象当局によると、ハイマーは現在、最大風速62.5メートル、最大瞬間風速87.5メートルの猛烈な風を伴って、フィリピンに接近中。当局によると、沿岸部では最高5メートルの高潮の恐れがある。

 ハイマーは20日にフィリピンを通過し、その後、香港南部、中国南部へ向かう見通し。

 フィリピン北部は今週、台風21号(アジア名:サリカー、Sarika)が通過したばかり。台風21号では少なくとも1人が死亡、3人が行方不明となっている。(c)AFP