【10月18日 AFP】イタリア・フィレンツェ(Florence)にあるウフィツィ美術館(Uffizi Gallery)の改修工事が完了し、ルネサンス期を代表する巨匠、サンドロ・ボッティチェリ(Sandro Botticelli)の最も著名な2作品「春[プリマヴェーラ]」と「ヴィーナスの誕生」などが17日、新たな環境で初公開された。

 年間200万人が訪れるウフィツィ美術館の中で最も人気が高い第9室と第15室は、2015年7月から拡張と設備の近代化のため閉鎖されていた。

 ドイツ人のアイク・シュミット(Eike Schmidt)館長によると、改修工事によって室内の全作品が天窓からの自然光に照らされ、作品の配置も変わったため、作品をゆっくり鑑賞できるようになったという。

「様式や年代、主題などで直接関連がある作品をまとめて展示しているため、快適さだけではなく、作品の解釈のしやすさという点でも来場者にとって非常に鑑賞しやすくなった」とシュミット館長は述べている。(c)AFP