19歳の難民選手マネーがブンデス初得点、「夢がかなった」と喜ぶ
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【10月17日 AFP】2年前にガンビアから亡命してドイツ・ブンデスリーガ1部のヴェルダー・ブレーメン(Werder Bremen)に加入したウスマン・マネー(Ousman Manneh)が15日、バイヤー・レバークーゼン(Bayer Leverkusen)とのリーグ戦で初得点を記録し、「夢がかなった」と喜んだ。決勝点を挙げてチームを2-1の勝利に導いた19歳のマネーは、今季開幕時はリザーブチームに所属しており、おとぎ話のようにスターダムを駆け上がっている。
本拠地ヴェーゼルシュタディオン(Weserstadion)で行われた試合で、後半14分に決勝点を記録したマネーは試合後、「信じられないよ。最大の夢の一つがかなったんだ。これは現実なのだろうか?僕は夢を見ているのだろうか?」と語った。
「人生最高の瞬間だ。この気持ちを表現することができない。ブンデスリーガで4試合に出場した最初のガンビア人であることをとても誇りに思っているし、今は初めて得点を決めた選手になれてとても誇らしい」
「もちろんいつもサッカーがしたいと思っていた。ヴェーゼルシュタディオンの4万人のファンの目の前でね」
家族を母国に残したまま、2014年に欧州に亡命したマネーは、ドイツで難民認定を受けてブレーメン(Bremen)にある難民施設に入り、サッカー選手としてのキャリアをスタートさせた。
地元クラブのブルーメンソールSV(Blumenthaler SV)のユースチームで15得点を記録したマネーには、シャルケ04(Schalke 04)、VfLボルフスブルク(VfL Wolfsburg)、ハンブルガーSV(Hamburg SV)も獲得に動いたが、ブレーメンに残ることを選択して2015年3月にリザーブチームに入った。
「僕はこの街が好きだし、ここで僕を助けてくれる友達も見つけた。なぜ出ていかなければならないんだい?」
わずか4週間前に1部リーグデビューを飾ったマネーは、レバークーゼン戦でゴールを決めた後は必死に涙をこらえてピッチにキスをし、試合終了後にはファンの写真撮影に応じるなど歓喜の瞬間に酔いしれた。
9月21日のマインツ05(Mainz 05)戦でデビューを飾ったマネーは、その2週間後のダルムシュタット98(SV Darmstadt 98)戦では得点の起点となり、18日の欧州チャンピオンズリーグ(UEFA Champions League 2016-17)でトッテナム・ホットスパー(Tottenham Hotspur)と戦うレバークーゼンからはゴールを奪った。
ブレーメンのアレクサンドル・ヌーリ(Alexander Nouri)暫定監督は、「ウスには特別な才能が与えらているわけではないが、ここ数年の頑張りで着実に成長している」とコメントした。(c)AFP/Ryland JAMES