【10月16日 AFP】男子テニス、上海マスターズ（2016 Shanghai Rolex Masters）は15日、男子シングルス準決勝が行われ、大会第1シードのノバク・ジョコビッチ（Novak Djokovic、セルビア）は4-6、4-6でロベルト・バウティスタ・アグト（Roberto Bautista Agut、スペイン）に敗れた。

　第1セットに1回、第2セットに3回のブレークを許してバウティスタ・アグトに初の敗戦を喫した前回王者のジョコビッチは、試合中にラケットをコートにたたきつけ、シャツを破り、アンパイアに怒りをぶつけた。

　今年6月の全仏オープンテニス（French Open 2016）制覇以降元気のないジョコビッチは、ウィンブルドン選手権（The Championships Wimbledon 2016）とリオデジャネイロ五輪で早期敗退を喫しており、モチベーションを欠いていると明かしていた。

　世界ランク1位の座をアンディ・マレー（Andy Murray、英国）に脅かされているジョコビッチは、14日に行われた準々決勝のミーシャ・ズベレフ（Mischa Zverev、ドイツ）戦では、自らを励ますためにハミングしていた。しかし、この日も調子が上がらなかったジョコビッチは荒々しい姿を見せるなど、冷静さを保つことができなかった。

　ジョコビッチは試合後、精神的に「すっきりしていない」と明かし、それを示すかのようにアンパイアのカルロス・ベルナルデス（Carlos Bernardes）氏に対する批判を続けた。

「彼（ベルナルデス氏）の下した判断については、ただただ理解できない。ラケットを替えたり、（破れた）シャツを替えたりしにいったら、警告を与えられた。まぁ、彼がショーのスターだったのさ。今日は彼がそうなりたがっていたんだ」

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