【10月15日 AFP】ノルウェーでは隣国フィンランドの独立100周年を祝い、山頂を「プレゼント」しようという運動が起きていたが、政府はこれまで難色を示してきた。

 ノルウェーのあるグループは、1917年の独立から来年で100年目となるフィンランドの隣人たちへのプレゼントとして、ハルティ山(Mount Halti)の頂上を贈ることを提案してきた。

 この贈り物が実現すれば、現在は大半が標高1324メートルの山腹に定められているこの地域のノルウェー・フィンランド国境の位置が山頂と一致することになる。ハルティ山を贈ろうというフェイスブック(Facebook)での署名は1万7000筆を集めた。

 しかし、この友好的な贈答計画は、法的な障害に阻まれた。ノルウェー王国は「不可分かつ不可譲」と規定する、ノルウェー憲法第1条に抵触するためだ。

 同国のアーナ・ソールバルグ(Erna Solberg)首相は、14日にハルティ山贈答計画を提唱してきた北部コーフィヨルド(Kafjord)市長に届けられた書簡の中で、フィンランドの独立100周年を祝う別の立派な贈り物を考えていくと述べた。(c)AFP