【10月15日 AFP】スウェーデンで13日夜、男性がピエロの仮面を被った人物に刺される事件が起きた。警察当局が14日、発表した。欧州各国や米国では最近、「不気味な」ピエロや「殺人」ピエロの目撃情報が相次ぎ、不安が広がっている。

 同国南部ハッランド(Halland)県の警察がウェブサイトに発表した声明によると、被害者は1997年生まれの男性で、身元不詳の人物に肩を刺された。容疑者はその後逃亡したという。

 スウェーデンでは12日、ピエロのコスチュームを着た2人組が若い女性を殺すと脅す事件も発生。警察当局者は日刊紙アフトンブラデット(Aftonbladet)に対し、「女性は非常に怯えていた」と述べ、ピエロ騒動の拡大は「笑い事ではない」と付け加えた。

 同日にはさらに、ピエロの扮装をした男らのグループが10歳の子どもたちを取り囲み、偽物のチェーンソーで脅す騒ぎも起きた。

 同国のアンデシュ・イーゲマン(Anders Ygeman)内相はスウェーデン通信(TT)に対し、「おそらく冗談半分でピエロの仮面を被った人物のせいで、誰かが重大なトラブルに巻き込まれる状況は避けたい」と述べ、国民に平静を呼びかけた。(c)AFP