タイ国王死去、夜の歓楽街も服喪で営業自制へ
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【10月14日 AFP】タイのプミポン・アドゥンヤデート(Bhumibol Adulyadej)国王(ラーマ9世)の死去をうけて、国内の夜の歓楽街も国王への弔意を示すため営業を自制する。
タイ軍事政権トップのプラユット・チャンオーチャー(Prayut Chan-O-Cha)首相は13日、タイ王室庁がプミポン国王の訃報を発表した数分後に国営テレビで1年間を公式服喪期間とすると宣言し、国民にすべての娯楽活動を30日間控えるよう求めた。
タイで王族や高僧が死去した際の酒類の販売中止やバーなどの休業は普通のことだが、人々で賑わう歓楽街を期待してタイを訪れた外国人観光客たちは驚き戸惑ってしまう。
バンコク(Bangkok)の売春街では、既にプミポン国王の訃報が伝えられた13日の夕方から風俗店などが店じまいを始め、バンコクのナイトスポットを紹介するウェブサイト「バンコク・スティックボーイ(Bangkok Stickboy)」のツイッター(Twitter)には、いつもは酒を楽しむ人々などで喧騒の中にある夜の娯楽施設ナナプラザ(Nana Plaza)が閑散としている写真が投稿された。
企業経営コンサルタント「バウアーグループ・エイジア(Bower Group Asia)」は、こうした重々しい雰囲気がタイの経済活動を縮小するのではと予測する。「タイの経済および政治の歩みはさらに鈍化するだろう。雇用主は従業員の欠勤増加と生産性の低下に直面することになる」
バウアーグループは、服喪期間中はタイの人々も消費を控えるため売上げは一時的に落ち込み、酒類の販売が一時禁止されるのはほぼ確実としている。(c)AFP