胸まさぐる、強引にキス…2女性がトランプ氏のわいせつ行為証言
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【10月13日 AFP】米紙ニューヨーク・タイムズ(New York Times)は12日、米大統領選の共和党候補ドナルド・トランプ(Donald Trump)から過去に不適切な接触を受けたとする女性2人の証言を伝えた。一人は体をまさぐられ、もう一人はキスされたと主張している。トランプ氏の選挙陣営は即座に報道の内容を否定した。
ニューヨーク・タイムズによると、元会社員のジェシカ・リーズ(Jessica Leeds)さん(74)は30年余り前、航空機のファーストクラスでトランプ氏の隣の席となった。離陸から45分ぐらいたった頃、トランプ氏がアームレストを上げてリーズさんの胸をまさぐり始め、スカートの中にも手を伸ばしてきたという。
当時38歳だったリーズさんは「彼はまるでタコみたいだったわ。手があちこちに動いていたから」と語り、「あれは暴行だった」と振り返っている。
一方、ニューヨーク(New York)のトランプ・タワー(Trump Tower)に入居する不動産会社で受付係をしていたレイチェル・クルックス(Rachel Crooks)さんは、22歳だった2005年、タワー内のエレベーターの外でトランプ氏と偶然会った。自己紹介をして握手したところ、トランプ氏はクルックスさんを放そうとせず、はじめに頬、次に口にキスしてきたという。
クルックスさんは「とても不適切だった。とても動揺した。取るに足らない人だからやっても大丈夫だと考えたのだろう」と語っている。さらにトランプ氏は何日かたった後にクルックスさんのオフィスに現れ、電話番号を聞いてきたという。
2人とも捜査機関への被害申告は行っていない。
報道に対し、トランプ陣営で渉外担当のシニア・アドバイザーを務めるジェイソン・ミラー(Jason Miller)氏は「全て作り話だ」と記事の内容を全面的に否定する声明を発表した。
「ニューヨーク・タイムズがこのような報道で、トランプ氏に対して完全な虚偽による組織的な中傷を展開するのは危険だ」と主張。「何十年もさかのぼってトランプ氏の名声を汚そうとする試みは性的暴行を矮小(わいしょう)化するものでもあり、選挙の行く末を決めようというメディアの試みで新たな低劣さを示した」とも反発した。(c)AFP