露大統領、仏訪問を中止 シリア問題で対立強める
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【10月12日 AFP】ロシア政府は11日、ウラジーミル・プーチン(Vladimir Putin)大統領が来週予定していたフランス訪問を中止したと発表した。両国はロシアのシリア内戦介入をめぐり対立を強めている。
フランソワ・オランド(Francois Hollande)仏大統領は前日の10日、露軍による空爆支援を受けているシリア政府軍が、激戦が続く北部アレッポ(Aleppo)市で「戦争犯罪」を犯したと糾弾していた。
プーチン大統領は19日に仏首都パリ(Paris)を訪れ、エッフェル塔(Eiffel Tower)そばに新設されたロシア正教会内の文化センターの落成式に出席する予定だった。オランド大統領はそれに合わせて、シリア問題の協議に応じるよう要請していた。
訪問日程がここまで迫っていながら中止されるのは異例。露外交政策を専門とするアナリストのフョードル・ルキヤノフ(Fyodor Lukyanov)氏はAFPの取材に対し、「冷戦(Cold War)を想起させる深刻な措置」だと指摘している。
ロシアはバッシャール・アサド(Bashar al-Assad)大統領率いる政府軍を支援するため、シリア領内で激しい空爆を1年以上継続してきた。
一方のアレッポでは11日、ここ最近で最も激しい空爆が行われ、在英のNGO「シリア人権監視団(Syrian Observatory for Human Rights)」によると一般市民少なくとも25人が死亡。同監視団とAFP記者によると、この日の空爆は、今月5日にシリア政府軍がアレッポへの攻撃を抑制すると表明して以来、最も激しいものとなった。(c)AFP/Sophie PONS