【10月12日 AFP】2018年サッカーW杯ロシア大会(2018 World Cup)アジア最終予選でウズベキスタンに0-2で敗れた中国代表の高洪波(Hongbo Gao、ガオ・ホンボ)監督が11日、辞任した。国営新華社(Xinhua)通信は、高監督が試合後の会見で「私は代表チームを去る。体調不良がその理由だ」と話したと伝えている。

 中国はホームで行われた6日のシリア戦を落とすと、この日は敵地タシケント(Tashkent)でウズベキスタンに敗戦。4試合を終えて獲得したポイントは、イランと0-0で引き分けたことによる勝ち点1だけでグループAの最下位と沈み、本大会出場は絶望的な状況となっている。

 フランス人監督のアラン・ペラン(Alain Perrin)氏の下で最終予選にたどり着いた中国だったが、ペラン氏は同予選で香港と引き分けるなど成績不振を理由に解任されており、高監督は今年2月に指揮官に就任したばかりだった。

 新華社通信は、高監督が「効果的なフォーメーションを築くことも、中国チームのスタイルを確立することもできなかった」とし、さらに「中国チームのパフォーマンスはファンにどのような希望ももたらせていない」と報じた。

 しかし、多くのファンはソーシャルメディアで高監督を擁護しており、チームの不振の原因は中国サッカー協会(CFA)と選手自身にあると批判している。

 中国版ツイッター(Twitter)の「新浪微博(Sina Weibo)」で、あるユーザーは「男子チームは腐った肉で、監督は冷蔵庫のようだ。肉はすでに腐っているので、監督はそれを新鮮なものにはできない。ただ冷蔵庫を変え続けているだけだ」と投稿している。

 別のユーザーは「代表チームが負けるといつも監督を代えたがる。そしてやって来るのは常に外国人監督だ。自信がある者の姿勢ではない。それはコーチ陣、選手、中国人監督に悪い影響を与える。外国製のものを崇拝しているにすぎない」と投稿した。(c)AFP